本当にあった幽霊屋敷のお話


- フォックス家の事件 -

 今から150年くらい昔、1848年のことです。 アメリカのニューヨーク州ハイズビルという村に、フォックスさんという家族が住んでいました。
 
 この家族には、11歳になるマーガレットと、9歳になるケート、という姉妹がいましたが、いつの頃からか、二人は、家の中で不思議な物音がすることに気づきました。 誰もいないはずの部屋の壁が、コツコツたたかれたり、空中でパチンっという音がしたりするのです。

 そんなある日のこと、夜二人が眠ろうとすると、また壁や窓をたたく音がします。 はじめのうちは怖がっていた姉妹でしたが、その頃はだんだん慣れてきていたので、ためしに、空中に向かって話しかけてみました。
 「ねぇ、オバケさん、わたしがやってる通りに、まねしてみて!」 そして、手をパン、パン、パンと3回たたいてみました。 すると、なんと空中でも、パン、パン、パンと、3回音が鳴ったのです。
 すっかり面白くなったマーガレットとケートは、何度も同じことをして、「オバケさん」と遊びましたが、そうしているうちに、一つのアイディアが浮かんだので、言ってみました。
 「オバケさん、わたしの言ってることが正しかったら、パチンと1回だけ音を鳴らしてね。 もし間違っていたら、パチン、パチンと2回鳴らしてね。」
 また、こんなことも考えました。 「アルファベットを言うから、オバケさんが使いたい文字になったら、パチンって鳴らしてね。」
 こうして、二人は、いろいろなことを質問しました。 すると、「オバケさん」の方も、必ず、パチンという音を出して、答えるのでした。
 そしてその結果、大変なことが分かったのです。
 
 「オバケさん」は、名前をチャールズ・ロズマと言って、31歳のセールスマンでした。 ところが、まだフォックス一家が引っ越して来る前、5年前に、この家に住んでいた人に殺されて、500ドルを奪われ、死体を地下室の床下に埋められた・・・と、言うのです。
 そして、実際に家の地下を掘り返してみたら、白骨化した死体が出てきたのでした。

 フォックスさん一家はもちろんですが、小さなハイズビルの村、そしてアメリカ中が大騒ぎになりました。 アメリカだけではありません。 遠い外国にも、この話は伝えられ、「霊」について科学的に調べてみようとする人が、沢山現れるようになりました。
 スピリチュアリズムの研究は、こうして本格的に始まったのです。



 それでは、フォックス家の事件から分かったことを、まとめてみましょう。
 まず一つめは、人間は死んでも生きていた頃と同じような個性を持って生き続けている、ということです。
 そして二つめですが、実は、「オバケさん」は、フォックスさんの家に、マーガレットとケートの姉妹どちらかがいるときしか、音をパチンと鳴らしたり、壁をたたくことはしませんでした。 「オバケさん」がそうした音を出すためには、マーガレットかケートの身体が必要だったわけですね。 ということは、マーガレットやケートは、何か特別な体質だったわけです。
 二人の姉妹のように特別な体質 (霊媒体質) の人を使えば、霊とコミュニケーションを取ることはできる・・・これが、分かったことの二つめです。


  コラム目次







   

ジュニアのためのスピリチュアリズム入門表紙   Spiritual Cord