コラム3の「人間の目や耳や鼻には限界がある」でも書きましたが、この世の中には、さまざまな振動があります。
コラム3では、「音」についてだけ書きましたが、振動して伝わるものは、なにも音だけではありません。
目に見えて分かりやすいのは、海の波がそうですね。

海の波は、上に盛り上がったり、下にぐっと下がったりしますが、この海水の上下の振動がつながることで、最終的には海岸に打ち寄せてきます。
大きな地震が起こると、恐ろしい津波が発生することもありますが、これも、地面の激しい振動が、海水に伝わって、海水がまた激しく振動して、次々にその振動を伝えていくことから起こります。
みなさんは、「光」も振動して伝わっている、と聞いたら驚きますか?
でもこれは本当のことです。
光は、とても短い時間に驚くほどの速さで何回も振動して伝わるものなのです。
ですから、わたしたちが毎日見ている太陽の光も、太陽から伝わってきた振動…ということになります。
光は、非常に速く振動して伝わるものなので、最近ではそれを利用した「光通信」などがインターネットでもさかんに使われていますが、みなさんも聞いたことがあるでしょう?
通信といえば、身近にあるものは、なんといっても「電話」ですね。

電話は、みなさんの声を、空気を伝わる音の振動から電気の振動に、つまり電気の波、電波に変えて伝える機械です。 伝えられた電波は、それを受けた電話機が、また空気を伝わる音の振動に変えて、人の耳に届けます。
この仕組みは、家にあるコードでつながれた電話も、携帯電話も、簡単に言ってしまえば同じです。
テレビの放送も、電波が伝えています。
もちろん今みなさんが使っているコンピューターも、なぜこうしてインターネットのページにアクセスできるかといえば、電波でつながっているからなんですね。
しかし、そこで考えてみましょう。
同じテレビの電波でも、1チャンネルの番組を見たければ、1チャンネルに合わせなければなりません。 12チャンネルが見たければ、12チャンネルに合わせます。 12チャンネルが見たいのに、1チャンネルに合わせても、12チャンネルを見ることはできません。
これはどういうことでしょうか?
そう、電気の振動、電気の波が、ピッタリと合わなくなってしまうからなんですね。

同じことが、この地上と霊界でも起こるのです。
地上には、地上の振動のし方、バイブレーションがあります。
霊界には、霊界の振動の仕方、バイブレーションがあります。
これは、お互いにそのままでは、伝え合うことはなかなかできません。
なぜなら、振動の仕方、波長(バイブレーション)が違うからです。
同じ地上のテレビ放送でも、チャンネルを違えるだけで見たい番組が見れなくなるのですから、地上と霊界というように、まった波長の違った世界どうしでそれを伝え合うことが、どんなに難しいことであるか、みなさんには、もうよく分かりますね?