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霊媒とは?


- 人格も高くなければ・・・ -

 霊界の霊が、地上の人間にメッセージを送ってくる場合、その届け方には、だいたい3通りの方法があります。

 一つ目は、霊が、ある人間の手を操って文章を書くもので、これは「自動書記」と呼ばれています。 実際にこの方法で送られたメッセージの中では、モーゼスさんという牧師さんに送られてきた『霊訓』がとても有名です。  
 二つ目は、霊が、ある人間の口を使って、その口から直接話をする方法で、これは「直接談話」と呼ばれています。
 三つ目は、霊が、地上の霊感がある人間にあるイメージを送って、それを送られて感じることのできる人間が、人間の言葉に翻訳する、という方法です。
 そして、ここで霊のメッセージを直接受け取ることができる人間を、「霊媒」と呼びます。

 コラム「波長(バイブレーション)が違う…って、どういうこと?」でも書きましたが、霊界と地上では、波長がまったく違いますから、このふたつの間でメッセージを送ったり受け取ったりすることは、とても難しいことです。
 それでも、人間の中で「霊媒」としての能力を持っている人は、このふたつをつなぐことができます。

 たとえば、シルバーバーチさんの霊媒をずっと務めていたバーバネルさんの場合は、こんな風でした。
 交霊会が始まると、イスに腰かけていたバーバネルさんは、スーッと居眠りを始めます。 そしてしばらくすると、目が覚めて顔を上げます。 その顔つきは、さっきまでのバーバネルさんとは別人のようで、しかもいつものバーバネルさんとは違った声の調子で話し始めます。 その話し手は、もうバーバネルさんではなく、シルバーバーチさんなのです。
 交霊会の間ずっと続いたシルバーバーチさんの話が終わると、また、バーバネルさんの身体は居眠りしたようになり、目が覚めて顔をあげると、それはもうバーバネルさんに戻っているのです。

 簡単に言ってしまうと、バーバネルさんは、一時的に自分の身体をシルバーバーチさんに貸しているわけですが、シルバーバーチさんは大変な高級霊なので、地上の人間であるバーバネルさんとはあまりにも波長が違います。 ですから厳密に言うと、シルバーバーチさんが直接バーバネルさんの身体を借りることはできませんでした。 そこで、霊界の中でシルバーバーチさんよりも地上と波長が近い霊をいったん中継して、やっとバーバネルさんの口から話すことができたのです。  
 このことからも分かるように、ひとくちに「身体を貸す」といっても、霊が高級になればなるほど、それはとても難しいことになるんですね。 技術的にも大変複雑で、多くの霊の協力体制が必要ですし、何よりも「身体を貸す」人間の人格がきわだって高くなければ、高級霊の霊媒としては働くことができません。

 人間はどうも、霊からのメッセージと聞くと、なんでもありがたがってしまうところがあります。 (あるいは、意味もなく恐怖をおぼえて怖がるのです。 恐怖心を持つことと、ありがたがることとは、実は同じ心の動きから出た、似た感情なんです。)
 そして、霊媒の能力がある人を「凄い人だ」「特別な人だ」…と、やたらに尊敬したり、あるいは、「恐ろしい人だ」「さわらぬ神に祟りなし」…などと気味悪がったりするものです。
 しかし実は、霊媒、あるいは霊媒体質だからと言って、やみくもに特別視することは非常に危険です。
 もちろん、霊媒の能力は貴重なものです。しかし、その能力があるからといって、人格まで高いとは限りませんから、注意が必要になってきます。

 霊媒の人格が低ければ、その身体を借りてかかわりをもってくる霊は、当然、低級な霊になります。
 低級な霊というのは、とかく高級な霊のマネをして、偉そうにしたがるものなのですが、人格の低い霊媒には、それが見破れませんし、いやむしろ、人格の低い霊媒だからこそ、程度の悪い霊が寄っても来るのです。
 ところが世の中には、そうした低級霊からのメッセージを、高級霊からのメッセージだと勘違いして、それを取り次ぐ霊媒に、高額なお金を支払う人がたくさんいます。 とても残念なことですが、事実です。

 まず高級霊は、けっして偉そうにはしないものですし、人格の高い霊媒が、高額な金銭を謝礼として要求することもありません。 この点を絶対に忘れないようにして、だまされないようにしなければなりません。

 さらにもう一つ注意事項があります。
 自分ではそうと気付かなくても霊媒的な体質であった場合、知らないうちに低級霊から身体を乗っ取られ(「憑依」と言います)、自分自身の意識を自分でコントロールできなくなり、精神病になってしまうことがあります。
 (「憑依」については、いずれまた詳しく書く予定です。)
 ですから、霊媒体質の人は、普通一般の人以上に、自分自身を清めたり高める努力をすることと、しっかりとした意志を持つことが大切だと言えます。



  コラム目次







   

ジュニアのためのスピリチュアリズム入門表紙   Spiritual Cord